手術後の注意事項
手術した痔核そのものには痛みは存在しませんが、周辺組織の炎症及び腫れで痛くなることがあります。全過程を通して、創部の炎症、腫れが取れたら痛みは無くなります。
※氷で患部を冷すと痛みが和らぎます。
組織の腐触と薬物によって臭いを発する事がありますが、短期間内に必ず消失します。稀ですが、3日間内に激しい疼痛及び腫れがあれば、直ぐ来院して処置を受けて下さい。
術後に下痢、便秘、多便、多動、静養が出来ない状況、軟膏の使用不良(おしりの穴が分らない、傷口に当たって痛くて止める等、軟膏の挿入が出来ない状態)などで発生しやすい疾患です。一般に、手術創の隣の部位に発生する。うずくほど痛く、安眠困難に陥るケースもあります。
手術後、傷口の炎症性反応により、傷口の周りの皮膚、又は垂みの皮下組織には充血し、うっ血して来ます。充血、うっ血するほど痛みが強くなります。
術後のケアさえしっかりしていれば、充血、うっ血は発生しません。痛みがあっても軽度で済みます。必ず医師からの注意事項をよく聞いて、実行して下さい。
下痢、便秘、多便、多動、静養出来ない、軟膏の使用不良などの状況を徹底的に除去すること。
軟膏を正確に入れること。
術後の傷口を避けて、指先とかチューブの先等で痛い所と痛くない所を見分けます。ゆっくり痛くない場所に沿って、肛門へチューブの先を半分以上挿入してから軽く一押し。約半分の量の薬が出てきます。これは適量で、痛みと傷口を癒して治ってきます。
不足だと思う時には全量入れても構いませんが、あくまで軟膏は直接傷口に塗布しておく事。深く入れすぎると、直腸に薬が行ってしまい効果がありません。
また、大量では肛門の外に溢れて来て、おしりの皮膚がかぶれ、痛痒して来ますので、溢れないように気をつけましょう。
痛みが激しい場合は、氷で患部を冷やすことで痛みが和らぎます。
ビニール袋に氷を1個入れて口を閉め、水が漏れないことを確認したら軽く患部に直接当てます。患部からずれないようにティシュペーパーで氷袋の周りを押さえ、さらにタオルで氷袋を押さえましょう。そして下着(男性の方はブリーフ)をはいて固定します。
氷袋が、100%患部に当たるようにしなければいけません。ずれたまま冷やし続けると、皮膚は凍傷となり肝心の患部の痛みは取れません。
30分おきに氷袋を交換して痛みが良くなるまで冷やします。しかし、痛くて我慢が出来なければ手術にて除去しますので、ご来院下さい。
軟膏の挿入が一番有効です。排便の前(出来れば30分前)に軽く一押し入れ、排便後に再度一押し入れます。そして就寝前にも軽く一押し入れます。
尚、痛い時にも軽く一押し入れる事で、日数の経過で必ず治る。
数日間、少量の出血がある場合があります。傷が治癒したら出血は止まります。もし大量(稀)であれば、すぐにご来院下さい。
術後の注意事項をしっかり守って入れば、まずありません。もしも発生したら、すぐにご来院下さい。